単位をください
「君、単位が足りないから卒業できないよ」
そう言われて由美は呆然とする。
ゼミの担当講師の呼び出しに応じて行ってみれば目の前が真っ暗になりそうなことを告げられる。
就職だってもう決まっていて、あとは卒業するのみだ。
「先生、お願いします、卒業させてください!!」
「そんなこと言われてもねぇ・・・」
講師は大きくため息をつく。
「お願いします!!就職も決まってるんです!!」
「・・・方法が無いでもないけど」
「本当ですか!?」
「他の講師や事務の人を納得させないといけないから、50万はいるけど」
「ご・・50万・・」
とてもじゃないけれど無理だ。
「無理そうだね、諦めて来年の卒業を目指しなさい」
「そんなっ・・!!お願いします!何でもしますから!!」
「何でも・・ねぇ」
「はいっ!!」
由美はすがるような気持ちで講師に言う。
「じゃあ、接待してもらおうかな」
「接待?」
「僕、来年に学会に出るんだけど、あらかじめ先方の機嫌とっとこうかと調度思ってたんだよね」
「わ、わかりました」







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