「再会・・・」 (その1)
こんな場面がありつつも電車に乗り込み無事に楽器店に到着。
二人とも目的の教本や楽器用品を手に入れたところで、お昼過ぎになったこともあり近くのファーストフード店で昼食を取ることに。
みんな食べ終えた頃、Mちゃんが
「あっ、私一つ買い忘れてた!」
と立ち上がりました。私が
「じゃあ、もう一度いこうか」
とと立ち上がると
「すぐ戻るから大丈夫です。先輩はIと一緒にゆっくりお茶でも飲んで待っていてください」
と店を出て行きました。
出て行く間際、Iちゃんの耳元で
「頑張ってね!」
と声を掛けるのが聞こえIちゃんは
「う、うん・・・」
とうつむき加減にし顔を赤くしながら頷いていました。
Mちゃんが店を出て行き、私が
「さっきMちゃんが頑張ってって言ってたけどあれって何?」
と聞くとIちゃんは
「あっ、えっ、えっと・・・」
と言葉を詰まらせ顔を赤くして俯いてしまいました。
私は
「話題を変えたほうがいいのかな?」
と思い
「そういえば、結局どの教本を買ったの?」
と聞くと
「あっ、今日買ったのは・・・」
といつも通りのIちゃんに戻って答えてくれました。
その後も今の部活の様子の事などをお喋りしていたけれど、終始Iちゃんはなんだか落ち着かない感じで何か言いだそうときっかけを探しているようでした。
そんな感じでお喋りをしつつ、30分程経った頃Mちゃんが
「楽器ケースに付けるキーホルダー選んでたんだけど、どれもかわいくて迷って時間かかっちゃった」
と戻ってきました。
出て行ったときと同じようにIちゃんの耳元で
「どう?ちゃんと言えた?」
と声を落とし気味に言いIちゃんが
「えっと・・・」
と困った表情で答えると
「やっぱりねぇ。Iの表情はパッとしないし、先輩もさっきとおんなじだし・・・」
と少し呆れたように言うとIちゃんが
「だって・・・」
と少しいじけたような口調で答えていました。
わたしの「?」という視線に気づいたのかMちゃんは
「あっ、すみません。二人だけで話しちゃって。先輩、まだ時間大丈夫ですか?もしよかったら、せっかく東京まで来たんだからもう少しどこか見ていきませんか?」
と提案してきたのでその後も三人で色々と見て回りました。
つづく




(16) 


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