みえない鎖2
その上、ゼミ生である三回生の飯島(いいじま)から、柴田教授の親戚だからと強引に付き纏(まと)われて困ってもいた。
飯島の存在のお陰で、ただでさえ退いていた生徒達から一層退かれてしまっていた。
見渡せば、学内では多くの生徒達が居る。なのに、誰にも相談出来ないでいる孤独感が辛かった。
(声、聴いてたら、ヘコんじゃうよぉ……)
こうして独りで部屋に居る方がずっとマシだと思っていたのに、携帯で弟の声を聴いてしまい、自分がもっと孤独に思えた。
(この通話が切れれば、私はまた独りになっちゃう……)
―「……どしたの?」
弟の声が急に神妙になった。
「え……? な、何でも……ないよ?」
慌てて無理に声のテンションを上げる。
(来たばっかりなのに、弱音を吐いちゃ駄目。淋しいだなんて……言えな……)
不意にポロリと涙が毀れた。
つづきます









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