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lov  みえない鎖2

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これは話の続きです。はじめから読まれる方は「見えない鎖」から読んでください。

 2. 歯車

コンビニの事があって四日後――

「梨花君、紹介しよう。彼がここのゼミの……」
 
大学の考古学科教室で、木漏れ日が降り注ぐ光を浴びながら、留学生の梨花は自分の担当の助教授である男と対面していた。
 
責任者の柴田教授がにこやかにその男を紹介するが、逆光で男の顔がハッキリと見えない。

「助教授の水上(みなかみ)憲次(けんじ)です。宜しく」
 
『水上憲次』は、背の高い男だった。

生徒から回収したレポートを手にした憲次は、にこりともせずに軽く会釈をした。
 
梨花も慌ててお辞儀をする。

「こっ、こちらこそ……よ、宜しくお願いしま……いっ、痛いっ!」
 
目の前で星が散った。
 
あまりにも深々とお辞儀をした為に、梨花は目の前にあった教壇の角で頭を打ったのだ。

「だ、大丈夫かね?」
 
柴田教授が苦笑しながら梨花を気遣う。

「は、はい。だっ、大丈夫……ですぅ……」
 
終わりの方は涙声だった。

「……」
 
憲次は、表情一つ崩さずに梨花を見下ろしている。
 
身長は百六十弱の梨花を軽く越える百八十以上。体型はややスリムな筋肉質。先に会ったゼミ生から、趣味でサーフィンをやっていると聞いていた。

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