【可憐な一輪の花、玲菜】
雨は時に人を・・・センセーショナルで甘美な感情を抱くものへと変貌させる魔力を秘めている―――
*
玲菜に初めて逢ったのは、真夏の暑さがねっとりと体に纏わりつく様な夜の、どしゃぶりの雨の日だった。
私は、深夜に何故かフルーツヨーグルトが無性に食べたくなり、近所のコンビニに軽装で出掛けた。
湿気を帯びた嫌な空気が急な雨を予想させたが、私は近所だからと高を括って傘を持たずに、ミュールをカンカンと鳴らして
アパートの階段を降りて行った。
無愛想且つ、マニュアル通りの口調でレジをこなす若い男性店員に心でため息をつきながら、お目当ての品を
手に家路を急いだ。
最初はポツポツと小雨が降ってきたなと思っていたが、それはやがてどしゃぶりとなって、私の足と共に、先に進む意思をもブロックした。
「もぅーーーなによっ!突然降り出すなんて反則じゃん!」
自分勝手な文句を吐き出しながら私はどこか雨宿りできる場所はないかと、キョロキョロと辺りを見渡し、羽織ってきたカーデガンで頭を覆い
ながら何とか高架下を見つけ、早足で逃げ込んだ。
「あーーあ・・・びっちょりだよぅ・・・さむっ!・・・早く雨、止まないかなぁ・・・」
そんな他愛無いことをぼんやり考えながら、濡れた体をハンカチで拭っていた。
「あのぅ・・・もし良かったら、一緒にはいっていきませんか?」
美人と言うよりは、どこか愛らしさと幼さを残した20歳前後とおぼしき女性で、肩も腰も華奢で繊細な印象を受けた。
薄化粧だが、目や眉のくっきりした・・・それでいて人目を引くと思わせるだけの魅力に彼女は溢れていた。
淡いピンクのグロスだけが塗られた唇は妙に艶っぽく、同性から見てもドキっとさせられるほどだった。
「えっとぅ・・・いいんでしょうか?私としてはとっても嬉しいんですけど・・・あっと、私・・・あさみって言います。この近所にお住まいですか?」
「え?ええ・・・まぁ・・・。私は玲菜って言います。大学生してます。お姉さんも・・・この近所なんですか?これ良かったら使って下さい。」
そっとハンドタオルをさりげなく差し出してくれた。




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同性に魅かれるのは女性同士であれば絵にもなりますよね。
男同士。。。あぁ~嫌だ。(^^)ハハハ
涼香ちゃんの小説の世界に入ると仕事で嫌な事があっても、どうでも良くなってきます。
またお願いしますね。
コメント by 熊五郎 — 2010/6/10 木曜日 @ 15:41:02
熊五郎さん コメをありがとう♪
確かに女性同士って絵的には綺麗かも^^
いつも私の拙作を読んで下さり感謝です★
少しでも気晴らしになってもらえたら嬉しいし、書き甲斐あります。
コメント by 七瀬涼香 — 2010/6/12 土曜日 @ 21:39:03