女子高生、スカートのなかの蜜肉
ステレオから大音量で、ストーンズの「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」が流れていた。
三年間、まったく音楽を聞く気になれなかったのに、リサと会ってからまたロックが聞きたくなってきて、クローゼットにしまいこんであったCDを引っ張り出してきたのだった。
スピーカーのうえに十枚ほど出してあったが、それをじっくり聞きかえしながら、ひとりで年を越そうと思っていた。
携帯が鳴っているような気がしたのでステレオの音をさげてみると、リサが忘れて帰った携帯に着信が入っているようだった。メールのようだ。
なにげなく手にとって、見るともなしに見ていた拓也の顔から、みるみる血の気が引いていった。 《またオヤジと付きあってんの? はやく取れるだけ取って捨てちゃいなよ。ケンジをほったらかしにしてるから、アイツ、わたしに襲いかかってきそうだよ》
メールをよんだ拓也は愕然とした。
はなしがデキすぎだとは思っていたが、あんな可憐な顔をしてダマそうとたくらんでいたなんて・・・・。
彼女のおかげで人生が変わりそうな気がしていただけに、どん底に突き落とされたような気分だった。
明かりもつけずに真っ暗な部屋で茫然自失としていた拓也は、目が回りそうなほど腹が減っていたが、食べる気力すら無くしていた。
さっきからチャイムが鳴っていたが、出る気にもなれなかった。放っておいたら、しつこくノックするしノブをガチャガチャ回してうるさいので、仕方なく立ち上がった拓也はフラつつきながら玄関にゆきドアを開けた。「どうしたのっ? びっくりしたじゃないの。明かりもついてないし、チャイムを鳴らしても出ないから、もぉう」
彼女らしからぬ大きな声で一気にまくしたてながら明かりをつけたリサは、憔悴しきった拓也の顔を見て驚いた。
「ねえ、一体なにがあったの? 」
リサの顔を見たとたんに怒りが込みあげてきた拓也は、返事もせずに投げてあった携帯をもってきて、
「なんだこのメールは? 」
と、憮然としてリサに手渡した。




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