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lov  かごめ倶楽部 〜四天王の性戦〜

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「 …….泳がせたンよ……水泳部なだけに…….いい?あずみ あたし達はまだギリ未成年だから、現在の法律ではたとえあずみが自ら相手を誘ったとしても立場上被害者扱いになって処罰出来ないンよ。だからあずみをまず泳がせて、その交友関係を調べる。組織ぐるみの犯行と判ればその組織表の上の方から『成人』を引っ張り出そうとする…………….. もしかしたら今、この瞬間も見張られているかも……………. 」

あずみの顔が見る見るうちに強張って行く。
恐る恐る廻りのお客さん達を見渡す………この4人席の衝立てを挟んだ向こう側にまず男が一人居る……..胡座をかきながら湾岸ミッドナイトに集中しているが、4人席に一人………..しかもこの席の真横と来ればこの男が一番怪しいと言えば怪しい………
逆を振り向く。通路を挟んだ4人席に男女二人がPSPで通信対戦に勤しんでいる…..
怪しまれない様にカップルで入店するケースも十分考えられる。
カウンター席にもパラパラと客は居た。
どっかりと社長の様に深く身を沈め、足を組みながらマウスを操作している30代後半の男…….棚にズラリと並ぶ漫画になど目もくれず、持ち込んだノートパソコンの画面を食い入る様に見つめている……メチャクチャ怪しい。
その隣、ホットコーヒーを啜りながら少年チャンピオンをニヤニヤしながら捲る20代後半の男が目に止まった……あの雑誌はたしかバキが掲載されている………..と言う事は、瞳と同類か? こいつも最高に怪しい。
トイレから戻って来た気の弱そうな中年男があずみ達の席を横切る……….手に大甲子園を抱えてカウンター席に戻って行く……….男はハゲを隠す為に中日の野球帽を被っていた。瞳が目敏くソレに気付いてニヤリと口の端を歪めた。どいつもこいつも全員怪しい。
あずみは恐怖した。

「 あずみ、何心配してんの? 客選びはあのエージェントがしっかりやってくれる………囮捜査に引っ掛かるなんて万が一にも無いワ…..そんなのに駆り出される私服なんて彼の敵じゃないよ。だから手を組んだんだから。桃もあずみをからかう様な事しないの。」

「 (笑)…….. ごめん あずみ。でも警察じゃないにしてもなんかヤな予感がするんだケド……….. 」

あずみは頬をフグの様に膨らませて拗ねていた。
その頬を人差し指でつついて弄ぶ桃に向かって瞳が同意した。

「 その予感はあたしもする……..あずみ、今度の仕事は十分に気を付けて……. 」

隣の男が湾岸ミッドナイトを閉じて立ち上がった。
衝立てで見えなかった顔が露になった………かごめ倶楽部を見下す………身長は180以上はあった。笑ってしまいそうな程の美しい容姿だった。その長髪や肌の色…..顔の掘りから白人とのハーフだと言う事がわかる……..
その男はレジに向かい、この店唯一の店員と対峙した。
180の長身を白のコートで覆い、両手をポケットに仕舞い込み その青が混ざった虹彩で、隈取りのある陰湿なブラウンの虹彩を威圧した。
方や店員は黒のエプロンを全身に纏っている。エプロンには、デコポンのイラスト。
胸にぶら下がっている名札には『 まちゅい 』の文字。履き古された黒のスラックスと
黒のつっかけ………….穴の空いた靴下だけが赤い。
店員は、何ら臆する事なくレシートを確認して、マスク越しに飲み物と延長の料金を請求した。

「 延長位まかりまへんか? 」

ハーフの男は関西弁だった。
店員はそれでも無表情で黙って請求金額を待った。
ハーフの男はニヤリと嘲笑し、料金を置くと 振り返り様に一言呟いた……..

「 …… お手柔らかに。」

男が店を出て行く…….入れ違いに客が一人、入って来た…….すれ違う………男の青い虹彩が一瞬、ギラリと鈍い光を放った。
その客はまっすぐカゴメ倶楽部の席に近づいて来た…….そして、ふんどしを巻いた原始人と戦う愚地克己をうっとりと眺めながら瞳は驚くべき言葉を口にした!

「 今日は、かごめ倶楽部の新メンバーを紹介しようと思って集まって貰ったの。」

あずみと桃は無人のコースターを見つめた後、その目線を 瞳の横で立ち止まった客に移した…………彼女が、琴に代わる第4の人だというのか………

コットン製フード付きパーカー…………. デニムのショートパンツ……………そこから伸びる白い生足……………その右足の踝の上に、ワンポイントの入れ墨がチラリと覗いた。

for you 2009 . 9 . 12

デコポン店内に役者が揃い、緊張の糸が張りつめた。その糸は店内の6人の間で複雑に絡み合った。

ハーフの男は、イヤホンを耳に当てレコーダーを再生させた。
そこから漏れるのは女の喘ぎ声……..不感症治療の一環か…….あずみを視姦する。
川島あずみは、いつもとは違う真剣な目つきでその視姦を受け止めた。
相田 桃は、そんなあずみを心配そうに見つめた……….
白石 瞳は、単行本から目を離し 新メンバーに向かって艶かしく微笑んだ。
第4の人は、熱い性戦の予感を感じて身を震わせた。
店員は、そんな第4の人に冷たいデコポンジュースを運んで来た。

これより、かごめ倶楽部とハーフの男との間で激しい絶頂バトルが展開されるのだが…….それはまた別の話である……….

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