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lov  美しき人形に魅せられて

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華やかな街のショーウィンドーに映る己の老いた姿形を見るにつけ、重ねてきた年月に寂寥感さえ感じてしまう自分がまさにそこに居た。

五十路も後半に差し掛かり、最近は何故だか若かりし日々の切ない想い出に耽り考え込む事も多くなってきた様にも思う・・・・
五年前に癌で女房を亡くしてからは、ずっと侘しい独り暮らしを続けている。

幸いにも親が残してくれたまとまった額の遺産と、亡き妻が老後の為にと蓄財してくれたもので生活には困っていなかった。
長年勤め上げた会社も自主退社していた。

今日も何とは無しにフラっと一人街に出掛けてみた。
晩秋の街路樹さえも私に至っては儚げで物憂いな気持ちにさせられてしまう・・・・・
足下を秋風の悪戯で枯葉がひらひらと舞っていく。

これと言って欲しい物など無かった――――
華やかな街の喧騒に紛れたら、何かが変わる・・・・そんな予感めいたものが私の足を街中へと導いたのかもしれない。

何の目的も無く、ただただ街を彷徨うのも今の私には必要な気もした。
街行く人々は皆幸福そうに見えるから不思議だ。
まるで自分だけが孤独と言う闇黒に貶められてしまったかの様な錯覚に陥る。

連れ合いがいなくなってからのこの五年間に付き合いをした女性もいたが、誰とて私の心を切なく震わせてくれる者などいなかった・・・・・
亡き妻、奈美の幻影に捉われ、棘の鎖で心をしっかり繋がれているのかもしれない。
それほど彼女の存在は私にとっては大きく、また女性としての魅力に溢れていた。

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コメント (3) »

  1. エロ本を見た後に、好きな子を妄想して空発射していた頃が懐かしく思いおこせました(^^)

    やっぱり妻より長生きしたら、男は辛いかもしれませんね。。。

    コメント by 熊五郎 — 2010/4/18 日曜日 @ 20:29:06

  2. 熊五郎さん 感想をありがとうございます♪

    若かりし日の滾る情熱を思い起こして頂けたなら嬉しく思います^^

    そうですね・・・やはり愛妻に先立たれてしまったら、残されたご主人は寂しさに耐えられなくなってしまうものかもしれませんね。
    逆に女性は案外たくましいのかも^^;

    コメント by 七瀬涼香 — 2010/4/19 月曜日 @ 1:26:04

  3. 近所の年寄り未亡人はみんな元気ですよぉ~(^^)

    コメント by 熊五郎 — 2010/4/22 木曜日 @ 17:39:08

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